長田神社追儺式神事
2月3日の節分の日に毎年長田神社で室町時代から伝わる古式追儺式の神事が執り行われる。
今年も早朝須磨の海岸で禊をした7匹の鬼役が午後1時から6時20分頃までの長時間に及び延々と神殿前の舞台で神事を執り行った。
5匹の鬼たちが松明を手に神殿前の舞台で踊る:
鬼たちは神事の間中、介添え役から差し出された松明の火を保ち続けなければならない:
長田神社では一般の鬼追いとは違い、豆まきが行われない:
豆まきが行われない理由は、この鬼たちは神の使いとして厄を払いに来た鬼だから:
舞台の袖では尻くじり鬼が参拝者の顔をさすって無病息災を祈願している:
こちらは餅割鬼。このように次の出番を待つ鬼が、希望する参拝者の顔や頭をさすって厄を払う役目を引き受ける:
5匹の鬼たちの踊りが終了し、餅割鬼の登場:
餅割鬼は、最後に餅割神事を行う事の出来る鬼たちの頂点に立つ鬼:
尻くじり鬼も舞台に上がり、2匹の鬼で餅割神事を行う。
斧を持ってこちらを向いて踊っているのが餅割鬼で、6匹の鬼をすべて経験した方のみが7年目にして初めて手にする事ができる大役だそうだ:
大矛を持つのが尻くじり鬼で、餅割鬼の女房役:
太鼓と法螺貝の単調な調べの厳かな雰囲気と悠久の時の流の中、最後の餅割りが演じられる: